ある日の事。
出勤すると隣のA棟に見慣れない自転車がありました。
「誰の自転車?」と不思議に思っていたら、
「K君が自転車で来たらしいよ。」
え?
彼が住んでいるのは松山の西の方のはず。
そこから、川内まで自転車で来てる?
しかも、ママチャリ!(笑)
それは、すごい!!
自慢ではないが、歩いて行ける距離でも車を走らせている私には、その距離を自転車通勤しているとは
驚きと共に、尊敬しかありませんでした。
そんなK君は、A棟の20代の介護スタッフです。
私は彼と同年代の息子を持つ年齢で、つい息子に話すように会話をしてしまいます。
そんな私にいつも敬語で話す彼は、一見物静かで、控えめな印象です。
B棟の私は、仕事での接点はありませんが、隣のユニットの様子を
窓から垣間見ることはあります。
ベランダでシャボン玉を吹くK君。
その後ろには、笑顔で見守る利用者の方の姿がありました。
以前、高校生の実習生に向けて
「自分は初めは何も分からなかったんです。料理も何もしたことがないし、出来なかったけど
先輩の職員さんが優しく教えてくれて出来るようになったんです。」
そう話していたことが印象に残っています。
今では、コロッケも作るし、お菓子も作れるようになって成長しているようです。
バイク通勤をしていた時には、子犬を保護して、そのまま家に迎えたK君。
犬も猫も好きなようです。
自転車通勤は続いているようで、体が締まってきていることが分かります。
川内の風は強いので、気を付けて通勤して欲しいと思います。
若いことは、チャレンジが出来て羨ましい!
でも、私は私の年齢で自分が成長出来ることを追っていきたいと思います。
川内B棟 山本直美
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社長 (月曜日, 17 1月 2022 17:47)
彼は入社当時、緊張して食事もロクに食べれなかった時もありました。
何時もニコニコとして、怒った姿を見たことがありません。
彼もずいぶん成長して、その姿を見るたびに嬉しくなります。
そんな優しさの中に、自分に厳しく、人が驚く長距離自転車通勤をしています。
そして、独身とはいえ、仕事開始の2時間以上前に出勤するのも驚きです。
幸せな人生を送ってもらいたいものです。
人生の大先輩のあなたが、そんな彼を見守り、指導してやって下さい。