やわらぎでは、
4つの事業所のグループホーム・小規模多機能・高齢者住宅で常時90名近くのお年寄りのお世話をしている。
様々な人生を歩み人生の最盤年にご縁があって やわらぎに辿りつく。
兄弟も無く、肉親に縁の薄い人、家族の訪問を始終うけて暮す人、そうでない人。
働き盛りの時は、会社経営をした社長、大学や学校の先生、大企業の偉いさん、腕のいい職人だった人等々、人生様々である。
しかも、この人達は私達と10年一緒に暮せる人は稀である。
殆んど数年 早い人は数ヶ月でお別れである。
最近は、最悪の状態になっても病院は行かず、やわらぎで看取って欲しいと云われる家族も多く、本人からも「病院へ行きとうないけん、ここで死なしてな」と私達に訴える人もいる。
最も終末期の点滴などの延命治療は、本人にとっても かなり苦しいものだと専門家からも聞く。
数ヶ月か、いやひょっと 明日かもしれない
80年、100年生きた 人生の最後の数ヶ月か数年を かかわるのである。
「人生苦しいこともいっぱいあったけど、やわらぎで最後を迎えられて良かった」
そう思って逝って頂きたい。
介護の仕事は、私達に何を問いかけているのだろう。
「世の中、偶然は無い すべて必然である」と云う人がいる。
この人生の最後のかかわりが必然だとしたら、私達の人生も又、不思議なものである。
私達の両親をたかだか20代 遡れば 100万人の直系の人達があって私達が存在する。
松山市の人口は約51万人。
考えてみれば私達のお世話する見ず知らずのお年寄りは たどればみんな かってお世話になった親類縁者かも知れない。
亡くなった後で
「あの時こうしてあげればよかった。もっと優しい言葉をかけてあげればよかった」
など、常に後悔はあるものである。でも多忙な中でもベストを尽くしてもらいたい。
新居浜で勤務医をしている人が、親の介護の為に松山で どこの
介護施設がいいだろうと周りの人に聞いたところ
「やわらぎがいい」 と聞かれて家族の方が見学にこられた。
“悪事千里を走る” の言葉があるが、良い事は中々伝わらない世の中この出来事の原因となったスタッフの働きぶりを誇りに思っています。
社長 寺川勲雄
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